後藤さんの家の中は暖かかった。

「蓮君っ…よかった。
目が覚めたのね。
舞子、よかったわね。
本当によかった。」

「蓮君よかったな。
うん、本当によかった。
悟君と美奈さんに会いに行かなくては。
行こう、美香」

「えぇそうね。
若いカップルの邪魔はしてられないわ。
じゃあね蓮君。
またゆっくり話しましょう。
舞子をよろしくね。
舞子のないた顔本当に久しぶりだわ」

といい、後藤さんの両親は家を出て行った。
僕が2人と話している間に
後藤さんは2階に上がっていた。
若いカップルか…
でも僕たちが?
そんなわけないよ
だって好きだったのは
僕だけだったはず。
でも

ん?わからなくなってきた。
そう思っているうちに後藤さんが降りてきた。

「あれ?お父さんとお母さんは?」

「僕の両親に会いに行った」

「そっか。よかった。
じゃあゆっくりして行きなよ。
ずっと帰ってきそうもないし。
どうせ。明日の朝まで帰ってこないよ。
お酒飲んで大騒ぎだよきっと。」

「えぇ。」

「じゃあ君は今晩1人じゃないか」