中学3年生か。
今は何月なんだろう。

「…おぉ
そうだった。
みんなに知らせねば。
蓮早く服を着るんだ。
服はすぐ持ってくる。
ちょっと待っててくれ。」

と言い。
走ってどこかへ行ってしまった。
本当に僕の居場所はここでいいのだろうか。

ふと
僕の頭のなかで何かが
誰かが浮かんだ気がした。

「舞子…」

ふと気づいたら口にしていた。
その名前…
舞子?
誰なんだ。
でもわかることが1つある
そいつは
僕が前に生きてた中で
誰よりも大切にしてたやつなのだと…

舞子か…
さっき僕の頭の中で
かすかに浮かんだのは
そいつだったんだな
でもそいつは
自分の名前よりも
僕にとって忘れちゃいけない奴だったんだな。