「〜と言うわけです。」


「よろしくお願いします。
美紀お嬢様。」


美紀に光輝さんを
紹介したところで、
学院へ向かう。




「光輝さん、あたし美紀と
二人で行きたいから
先に行っててもらえますか?」


「かしこまりました。」


「ぷぷっ
愛香、よく見なよ。
仁井田さん、まだスーツ
だから行ける訳ないじゃ
んっ」




はっ本当だ…



二人して笑いを
こらえている。



「もうっ美紀行こう!!」



「では行って…」






「「「キャァーッ」」」

「「「うぉおをーっ」」」



「「「おはようございます」」」」




「「おはよう」」


微笑むあたしたち。


いや、あたしに向けては
言ってないって
分かってるけど…



無視はさすがに
気分悪くなるでしょ?

だから…
一応いつも挨拶するの。





「「「「「ギャァーッ」」」」」


一層と声が大きくなる。




「美紀っ毎朝すごいね。」

「あんたのファンがほとんどよ」


「嘘やめてよ〜っ」


こそこそと話す私たち。