「…シャーーッ…」

どのくらい走らせてるのだろうか…ジョーは車を雨の中、長い間走らせていた…

「…ここ…何処かしら？遠くまで来てしまってますね…」

「…そうですね…オレは気まぐれな男ですから…」

「私…そういう男の方…好きですよ。」

「…キッ。」

「…オレは…貴女のような女性が苦手です…」

ジョーは信号待ちになり車を停め有紀の目を見つめながらそう言った…

「…失礼な方ですね…」

「…えぇ…愛嬌のない方はどうも…」

ジョーは有紀を車に乗せた時からなに１つ礼もなく当たり前の様に振る舞ってる態度に不快感を持ち、つい思ったままの気持ちを口にしてしまった…信号が赤から青に変わるとジョーはまた車を走らせた…