「…ほら、行きなよ。俺は俺でなんとかやっていけるし。」

博司は有紀に微笑んだ。

「…ゴメンね、博司…ゴメンね…」

「…ありがとう。今まで…」

博司は有紀の肩を持ちグルッと回して背を向けさせて後押しをした。そのまま有紀はこの場を去って行った…

「…博司さん…これで良かったのですか?」

「えっ?」

「…まだ愛していたのではないですか?有紀さんの事を…殺されると分かっていたのに…」