「…そうです…貴女はオレより1枚上手だと思っていたでしょうがオレは貴女の2枚上手にいたのですよ、最初から…そして貴女がいつ犯行を犯すのかを毎日見させてもらっていたのです…」

ジョーが有紀にそう言うと思い出すように有紀は…

「…雨の中、私がわざと自分の家を通り過ぎてアリバイ作りの為に誰か車に乗せてくれる相手を待っていたのも判っていたのですね…」

「…モチロンです。そして見計らってオレは偶然を装い貴女の前に現れた…乗せてくれと言われるのを計算したうえで…ですがオレはその時の家での映像を見ていません。それを見ていたのは助手の冴子です。」

「えっ??」