「…話は今から半年前まで戻ります。フリーのライターをしている博司さんは突発的な鬱に陥ったりしていたせいもあり以前から多数の薬を摂取していた。
仕事も上手くいっていなかったからというのもあるのでしょう。
しかし、それとは正反対に博司さんの彼女である貴女は時代を先駆けるデザイナーとして活躍を続けていた。
元々、刺激を求め合う事が好きなクリエイター精神もあったせいか貴女は博司さんの存在に疑問を持ち始めた…
そんな最中、貴女は仕事を終え博司さんの家に立ち寄ると博司さんが床に倒れ込んでいた…貴女はすぐに救急車を呼び病院に付き添いました。
翌朝、早急の措置のおかげもあり博司さんは無事助かりました…その事を聞いた有紀さんは、ホッとひと息つきながら原因を聞きました…原因は睡眠薬の多量摂取によるもの。
事故当時、博司さんは急な発作により安定剤を飲もうとしたのだが間違えて睡眠薬を飲んでしまったらしいのだ。その時、貴女の耳元に悪魔の囁きが聞こえた…
『博司さんを事故に見せかけて殺す方法』を…そもそも別れてしまえば良いのではないのかと思えるが仕事が上手くいっているのにプライベートが上手くいってないと言われるのが貴女は嫌だった…違いますか？」