「…あれ?ジョーさんっていつもはこの道を通ってないのですか?まるで普段は通ってないような言い方ですし…」

「…えぇ…いつもはこの道を通ったりはしません。ただ…なんとなく車を走らせてましたから。あの時は…」

「…なんとなく…ですか?…だとしたら、本当にすごい偶然ですね…私…あの時、考え事をしながら歩いていたせいで家を通り過ぎてしまいまして…それに気付いて引き返そうとした時に貴方と出会ったのですから…」

「そうなんですか?」

「ええ…」