有紀は瞳を閉じて話しだした…

「…紙ヒコーキを幼少の頃にジョーさんも作った事があるでしょうが、あれって色んな折り方があるのを知ってますか?名前はひとつなのに折り方ひとつで飛距離や角度、飛び方までもが変わってしまう…それぞれ個性があるんです…勿論、人も同じ…って、あれ??もしかしてつまらなかったですか?」

ジョーも有紀のように瞳を閉じて話を聞いていた。ジョーはゆっくりと瞳を開き…

「非常に趣深い話だ…続けて欲しい。」と、続きを催促した。