コツ‥コツ‥



倉庫を出てしばらく歩くといつのまにか、Qクラスの教室がある建物の近くまで来てしまっていた。

Qクラスに顔を出さなくなって何日か過ぎた今でも、やっぱり癖で自然と足が向かってしまう。



「キュウ達…どうしてるんだろ」



二人も来てないしな…。
キュウはすでに僕の正体を知っているからおおよその予測はついているだろう。

でも………



やっぱり考えるのはやめよう。
まだキュウたちに会うわけにはいかないから早くここを離れないと...


踵を翻して元きた方向へあてもなく歩く。




――ドクン

「…………ッ!!!」




なんだろう。
嫌な予感がする。

まるでユイの正体がわかったあの日、姿を探しに追いかけたときと同じ、


頭の警報が鳴り響く…



――ドクン

――ドクン




そっちに行っては行けないと




角を曲がった。
















「…………え…?」