名簿順・・・
何番だったか覚えてないや。
最後から2番目だっていうのは覚えてるから大丈夫だけど。

「せんせー、何番かわかんない。俺、何番?」
「あたしも覚えてないよー」

他の子も覚えてなかったみたいで、先生に次々と聞いている。
見ていて、なんか保育園みたいだと思った。
先生、高校生じゃなくて、園児に見えてきました。

「じゃー言っていくから。聞いててねー。」

手元のプリントの束から1枚のプリントを取り出しどんどん言っていく。
自分の席が分かりみんな席に着いていく。

「先生、席替えいつするの?」

すでに次の席替えが気になる生徒からの質問。
大抵このときに席替えの頻度がわかってしまう。

「1ヶ月はこの席だから。」

「「えぇ---っ」」

「いいじゃん。とりあえず、周りの人との親睦を深めてからね。」

・・・先生めんどくさいんじゃない?
絶対そうだよね。










こうして高校生活はスタートした。