「はいっ!…もう少しだよ!」


10m先には…


あの大スキな笑顔…



「はあ…はあ…む…むりぃ…」



炎天下のおかげで校庭も砂漠のような暑さ…


砂漠なんて行ったことないけど…



「ほらっ!あと5m!」


ヨロヨロになりながら,先輩にバトンを渡す…



「ひ…ひゃい」


「おー!100mのタイム…縮まったじゃん!」


「ほ…ほんとぉ?」


「ああ!…25秒…03!」


「や…やったあ…」


「まあ…理想は10秒台だけどね…」


「う………」