198の顔は一瞬歪んだもののすぐに笑う。
「俺は別に行ってもいいけどさぁ、俺一人じゃ、もし見れた時にジンクス確かめられないじゃん?」


これはもう、私達を意地でも行かせる気か。


確かに私も気になることは気になる。

ホントに見れたなら先生が私を家に招いてくれるとかそういう良いことが起きるかもしれない。


「じゃあ…3人で行きません?」

私の言葉に二人の顔が曇る。そんなに怖いなら198も話題に出さなきゃいいのに。
「い、いいようん、二人が行くならジンクスも確かめられるし、うん。」

先程墓穴を掘った198はもう後には戻れない感じだ。

「莉玖…本気?俺マジで嫌なんだけど…」

先生は嫌そうに雑誌を見つめる。

「大丈夫大丈夫!!じゃ、今週の土曜決行ね。美浜駅で10時待ち合わせで…えっと…車は杉原先生出してね!!」

私はとにかくジンクスが効いて欲しいという一心だった。



結局そのあと日野先生も渋々了解し、今週の土曜、私達は例のアパートに行くこととなった。