そういう所があたしより大人で、悔しいんだよ。
あたしは傘を手にとって閉じた。
そして、あたしは智の家へ走った。
仲直りしたくて。
子供な負けず嫌いを取り払いたくて。
家に着いてインターホンを鳴らす。
息が切れてて、呼吸を整えるので精一杯。
そんなあたしが立っている扉がゆっくり開かれた。
「はぁ……い。って、梓乃ちゃん!?」
面倒臭そうに出て来たのは、智で。
あたしの涙腺は壊れてビチョビチョの体で智に抱きついた。
「ごめ……智。2歳の差なんて大きくっ……無いよぉ!」
大きくない。
大きくなんか無いよ。
ただ、あたしが子供なだけ。