「正宗、父様、母様っ!!起きてっ起きてよ!!」





倒れた正宗を抱き何度も揺する。その時






ザシュッ・・・



「うっ・・・」




背中に鈍い痛みが走る。





「じゃあな。」





男に背中を斬り付けられたようだ。





男は刀をしまうと姿を消した。






「まさむ・・・ね・・・とうさ・・・」




薄れていく意識の中で必死で冷たくなった家族に腕を伸ばし、あと少しの所で力尽きた。