凛は部屋を出てすぐの井戸にうずくまっていた。



「げほっげほっ・・・」



「凛!!」



「山内!」




凛の姿を見つけた山崎と土方は急いで凛の許へ駆け寄る。



「凛くん!」



近藤も二人に続き凛の許へ近づく。そこで近藤の目に写ったのはあまりにも衝撃的な凛の姿だった。



凛の着ていた白い着流しの胸元は真っ赤に染まり、地面も紅く染まっていた。



咳をする度に凛の口元から溢れ出る血。



「凛!!しっかりしぃ!!」



山崎は血を吐く凛を自らの胸元に寄せ抱きかかえる。




「トシ!!一体凛くんはどうしたんだ?」



状況が未だ把握できていない近藤が土方に聞く。




「コイツは労咳だ・・・。」













「え・・・?」