「きゃっ……!」


掴まれた反動で持っていたカバンが手からスルッと床に落ちた。



「逃げるんじゃねぇよ。」

先輩の声……
低くて怖さを感じる…。

怒ってるの…?


「これ……、どういう意味?」


先輩が荒々しく制服のポケットから取り出して、私の前に出したのは……



開かずの扉の鍵…。