あんな風に言われると、そうなんだろうな…って信じちゃうよ。 「その女の言ってることは、出任せだな。俺、その女のこと、よく知らねぇし。」 へ?知らない? そんなことないでしょ…?同じ学年なんだし…。 「俺は翠央にしか興味ねぇから。今の俺はお前しか見えてねぇよ。」 先輩はニッと笑いながら、私の頬を撫でる。 「んじゃ、話を元に戻すぞ。」 タジタジにさせるどころか、逆にこっちが驚きでタジタジになっちゃったよ…。