「 いってー …じゃあ真央はどうなんだよ 」
「 んー… 酢昆布食べてるときは
あんま楽しくないかな 」
「 こんにゃろーっ 」
そう言われて祐樹に叩かれた
「 酢昆布って… 年寄り臭いじゃんか 」
「 そう言いつつも 食ってるお前はなんだっ 」
なぜか話してるうちに たくさん酢昆布を食べていた私
「 あ 無意識に 」
「 女子高生ぽくないなー じぇーけーだろ? 」
祐樹が目の前で じぇーけー じぇーけー と連呼している
「 じぇーけーの鏡だぞ 私 」
「 お前は ばばあーの鏡だ 」
こんな会話の途中で授業終了のチャイムが鳴った
「 まーお 」
「 あ ちーちゃん 」
ちーちゃんが私の席にきた
「 なんか昆布臭い ここ 」
「 あ 酢昆布 食べてたから 」
ちーちゃんは笑って 自分の席に戻っていった