「 なあ 真央ー 」


   「 んだよー 眠いのに 」





   3時限目 国語の自習時間


   一番後ろの窓側の席




   寝ている私を 隣のあほが無理やり起こした




   「 せっかく祐樹くんがお菓子あげようと思ったのに 」


 

   隣のあほ こいつは 田中 祐樹 タナカ ユウキ

   小学校… いや保育園から一緒の幼馴染





   「 なんのお菓子ー? 」


   「 これー 」




   祐樹が見せたお菓子は 酢昆布



   
   「 … どうして酢昆布… 」


   「 これ美味いじゃんか 食う? 」





   ちょうどお腹がすいてきたから

   「 うん 」と言って酢昆布をもらった





   学校の授業中に 酢昆布


   こんなんだから恋しないのかな






   「 … ねえ 祐樹 」


   「 んだー? 」



   
   酢昆布を食いながら 答える祐樹

   … やっぱ あほだ




   「 学校 楽しい? 」





   朝 ちーちゃんに言われた質問をした




   「 お前いきなりだなー 」


   「 いいから答えて 」




   また酢昆布を口に入れる祐樹


   … 食いすぎです





   「 んー 楽しいかな いやー楽しくないかなー

     でも 普通ー んあー 微妙ー


     … 酢昆布食べてるときが一番楽しい 」



   「 …っ ふざけんなーっ 」




   
   祐樹の頭を軽く叩いて

   もう1枚 酢昆布をもらった