「はい。…俺だ」 今通話している携帯は確か…仕事用の携帯電話…。緊急の仕事が入ったんだろうか…。 「…わかった。すぐ行く」 「お仕事なの?私なら、適当に降ろしてくれたら帰れるから大丈夫よ?」 「そんな事出来るわけねぇだろ。悪い…ちょっとよりたい所がある」 私はただ頷くしかなかった。慎矢さんは私と何処へ行くつもりなんだろうか…。 あ、そっか。 賭けに負けたんだから…家に送ってくれるつもりなのかな?