俺は朱里の手を握り返した。何故だろうな。他の女に手を握られんのはうっとおしくて仕方ねぇのに…お前はうっとおしくない。 寧ろ…安心感が得られる。さっきもそうだったな。気付いたら俺はお前を抱きしめてた。何度も…抱きしめてたな。 お前は他の女とは違う。他の女で得られない物がお前となら得られる。 不思議な女だ…。 俺は朱里を自分の胸へ抱きしめ、目を閉じて眠りについた。