2学期になって体育祭の練習が本格的に始まった。

司は学年で1番足が早いので即アンカーになっていた。

最初のリレーはなぜかわたしが司にバトンを渡す、

つまり最後から2番目になっていた。

わたしははっきり言って足が早いわけじゃない。

とびぬけて遅くはないけどね。

最後のほうはどのクラスも早い人ばかりで
1位でバトンをもらったものの
司にバトンがまわったのは4位。

涙目で「ごめん」とつぶやいてバトンを渡すと
「まかしとけー!」といいながら一気に走り去っていった。

結果私達のクラスは1位になれた。

「あれ、柚葵菜ー。顔真っ赤だよ?!」

「ほんとだ!だいじょうぶ?」

「お前真っ赤になるまで走ったのか~!えらいぞー☆」

やっばい…
あの後から熱くなってきて、死にそうだった。