「一体何なんだ、いきなり。毎日毎日書類の山で嫌になっていたのは知っていたが、ストレスだけでそんなに頭がおかしくなるとは思わなかった。
世界征服だと?そんなことをしている暇があれば、己の国の発展に勤めればいい。ほら、ティータイムが終わればまた書類を片付ける――って、耳を塞ぐなっ」
「あー、いけないいけない。うっかり手が耳を塞いでしまいました」
「うっかりで、手が耳を塞ぐかっ。利己的な君はどこに行った。まったく……。しばらく俺とではなく、どこぞの単細胞馬鹿とばかり話すからこうなるんだ……」
これを機にもう少し俺と話せと遠回しな嫉妬を当てつけたわけだが
「姫、そんな奴と話しているんですかっ」
手に持ったお盆を、金髪野郎の頭にクリーンヒットさせた
天然も、度を超えれば馬鹿となる
お前だお前と、ロードがクロスの頭に『直』に教えた結果だった