私の脳裏には、入学式の放課後にあった出来事がよみがえる。


NO―――――N!




相変わらず無言の柏原の隣では、妄想街道ばく進中の私。


そんな中、沈黙を破ったのは、まさかの柏原の方だった。


「俺様がデートだって思う分には、自由だろ。お前が嫌がる事はしないから、安心しろ。」


まるで私の不安が分かるような、言い方は素っ気ないけど、こいつなりの優しさが嬉しい。


―でも・・・。



こいつには、前科がありますからー!




サラちゃんピーンチ!


一体どうなる!?