「何なの一体、どういうつもり!?
勝手に予定決めて、バイトまで休ませて、それでも昨日の事は、やっぱり感謝してるから、こうしてついて来たのに、いつまで怒ってんの!?」
怒りに任せて一気にまくし立てる私を見て、一瞬きょとんとしたかと思うと、また怒り顔・・・、ちょっと違うな。
照れくさくてムスッとしたような顔で目を逸らすと、柏原は口を開いた。
「別に・・・、怒ってねえよ。」
不意打ち・・・。
なんか、可愛い・・・かも?
「お、怒ってるよ。あ、あれでしょ?朝、私が言った『大っ嫌い』にキレてるんだ?
そんなの、あんただっていつも私に言ってるでしょ。」
今度は照れくささから、またまた一気に話し終えた私。
「そんなんじゃ、ねえよ。俺様が、あんな事気にするわけ無いだろ。そんな女々しくない。」
「じゃあ、何で?」
「そ、それは・・・。」
柏原は、一呼吸置いて、また恥ずかしそうに目を逸らした後、続けた。