-梨奈-

「加奈・・・幸せそうだったな・・・」
いいんだよ、これで。
加奈は大切な友達でしょ?
「・・・ねぇ梨奈ぁ??
やっぱ後悔してるんでしょ??
だったらそう言いなよ!翔くんだって同じ気持ちだと思うよ!」
ここ・・・あ。
「こ、こあ・・・。
あたしもう無理だよ・・・。
もう翔と戻れないよぉ・・・」
なんだかわかんないんだけど、いきなり涙が溢れ出して。
「・・・もぉっ!!翔くんと戻りたいんでしょ!?」
あたしは、1度首を左右に振ろうとした。
翔と付き合ってた頃・・・すっごく楽しかった。
でもその分つらいこともたくさんあった。
でも、やっぱり・・・
それでもやっぱり翔と付き合いたい。
あたしは十分に間を置き、首を縦に振った。
「やっぱり、そうだよね・・・。
でも加奈は本気だよ?大丈夫?」
・・・そう。加奈は馬路になってる。
でもあたしは翔をとりかえす。
絶対に渡さない。
1度あたしたちは愛し合った。
今は違うかもしれない。でも。
0.1%しかないかもしれない可能性を信じて・・・
やっぱりあたしは、翔と共に生きていきたい。
翔のこと好きって気持ちは誰にも負けない。
加奈は大切な友達。でも友情と恋は関係ない。
あたしは、翔一筋に生きる。
翔が・・・大好きだから・・・。