-梨奈-

あー、翔と付き合ってた頃は幸せだったな。
2人で帰ったり、2人で笑い合ったり、
2人で泣きあったり・・・。
やっぱりあたし、翔と付き合いたい。
会長と別れないといけない。
「琴葉!」
「何?」
やっぱりあたし、翔しか・・・。
「別れない?あたしたち」
何の迷いもない言葉。
「・・・なんで?」
「翔がやっぱり好きなの。
忘れようって思ったけど・・・
やっぱ無理だったの。
あたしのは翔しかいないの。
だから―――――――――――」
「・・・あんな子供のどこがいいんだよ」
・・・え?
「あんな奴、子供じゃんか!
1人じゃ何もできない奴だったんだろう!?
だったら付き合っててもかみ合わないだろう!!」
・・・会長・・・・・。
なんでそこまで・・・
「どうしてそこまであたしにこだわるんです?」
「は?」
「あたし、初めからあんたのこと好きでもないし。
確かに顔はかっこいいかもだけど、性格だめだめじゃん。
もう、別れるよ。付きまとうのはやめて」
「・・・っ・・・!!」
こうしてあたしたちは、終わった。