-梨奈-

「・・・っ違うよ!
この写メは・・・っ何かの間違いでっ」
「もういいよ。
いったん別れよう」
そんな・・・・・っ!!!
「やだっ待ってよ翔!!違うんだってば!!」
「今までありがとな。
・・・楽しかった」
翔っ!!行かないでっ!!!
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
翔は、あたしを残し去ってしまった。
なんで?どうして?あたし、何がいけなかったの?
「うっ・・・」
「おはよう時川さん。
どうしたの?そんなに泣いて」
現れたのは、会長だった。
あたしは会長をキツく睨み、強気口調で言った。
「あんたのせいよっ!!あんたのせいで泣いてんのよ!!
あんたのせいで・・・あんたが、きのうあたしに話しかけてこなかったら・・・
今ごろあたしは泣いてないのよぉぉぉ!!!」
あたしのこと好きなら・・・っ
もっと考えてよ!!
「・・・よくわからないが、すまなかったな。
とりあえず、泣くのをやめろ」
・・・会長・・・。
「・・・ところで・・・
僕と付き合わないか?時川さん」
・・・ちょっと強引だけど優しくてかっこいい会長。
こんな会長と付き合えば、翔を忘れられる・・・?
それなら・・・
「付き合います」
「え?」
「お願いします会長!
付き合ってください!!」