じゅっ、10時50分……

















て!!
「あと、20分しかない!!」











ただいまの時刻。




10時30分───

















「この家から駅まで何分くらいかかりますか?」
キョドリながらも
聞く。






「徒歩で、20分くらい~…かな?」
「走ったら…」
「さぁー…
走ったことなんてないからね…」










さっきから黙っている
「一ノ瀬夾!!何かいい案ないか?」
「走るしかない…」






「…じゃあすぐ出発する!!」
「あんまり急ぎすぎんようにな。」
「ハイ、ありがとうございました!!」
「失礼します。」