「私が抱えて施設に戻る時、お母さんはあの近くに居たんじゃない?」

「…」

「だって、あんなに亜結の事、思ってるお母さんよ?

真冬に置き去りなんてしないと思うの」

お母さん…
あなたは、どんな思いで私に捨てたのか…
少しなら分かる気がするよ。


「あくまで私の予想よ?」

そう実宇ママは俯いてる私に言った。