「私が思うに…紙と一緒に亜結が置かれてたでしょ?」

「うん」

紙と言うのは、生年月日と名前が書かれたやつの事だ…



「あれ、雪で生年月日が消えたんじゃなくて…お母さんの涙じゃない…かしら?」


え…


「私はそう思う。

だって、亜結を抱えた時、もの凄く温かったの」

お母さんの涙…?
雪じゃなくて…