「具合悪いとか?」

「いえ…施設でも夏休みの課題があるんです。その課題が終わらなくて、今から一緒にするんです」

苦笑いしながら言った私に瑠架くんも苦笑いして納得してくれた。

「じゃあ帰りは来るから、出て来いって言っといて?」

「分かりました」


亜結の自転車で学校へ行く瑠架くんを見ながら思った。

亜結、あなたは優しい人に出会えたね…。
瑠架くんなら亜結を任せれるかもしれないと思った。



【薫目線END】