私は心配で亜結の顔を覗きながら声をかけた。

「亜結…大丈夫?」

「ごめんね…心配かけて」

全然謝る事なんてないのに…

「ううん。何でも言って」

「じゃあ…」


亜結は私にこう言った。

「瑠架が迎えに来るから、瑠架に伝えてくれる?今日は休むね。自転車使って良いよって」

そう力なく笑って私に自転車の鍵を渡してきた亜結。

「分かった」