「あのさ夏休み大会があるんだ」

「大会?」

大会とは多分、陸上競技大会だろう…陸上やってた私にとって分かる話だった。

「うん。それで?」

「応援に来てくれないか?」

「応援?」

「俺、記録更新狙ってんだ」

瑠架の目は真剣だった。

「うん」

「お前が来てくれたら更新できる気がする」