「女?」

やっと口を開いた瑠架。

「うん」

「茶髪の?」

「うん…」

「違ぇよ」

違ぇよ、確かに瑠架はそう言った。彼女じゃないんだ…
良かったって安心してる私が居た。


「じゃあ誰?泣いてたけど」

「あぁ」

それ以上もう瑠架は口を開こうとはしなかった。