私は顔を背けた。


「ごめん、聞くつもり無かったんだけど…」

春香が申し訳なさそうに謝る。

「大丈夫だから」

「え?」

「足、心配して来てくれたんでしょ?」

「うん。瑠架くんが行くって言うから着替えて来たんだけど…調度、入れ違いになっちゃったね…」

「そっか…ありがとう」

「ううん。ねぇ亜結?」

「ん?」

「好きなんでしょ?」