「…」 私は寝たフリを続ける。 振り返るに振り返れない… だって情けないから。 「楽しみだったなー」 ギシッ 寝てる私のベッドに座る瑠架。 「起きてんだろ?」 瑠架にはバレてたみたい。 「大丈夫だよ」 寝転んだまま答える私。 もちろん瑠架の顔は見えない。 振り返れば瑠架が居る。 だからこそ振り返れない。