“お前の走りは綺麗だったからな”







「ぇえ!?」

「…うるせ」

「綺麗だったって見てたの?」

「まぁな。綺麗に走る女が居るって連れが言ってたから」


知らなかった…
瑠架が私を見てたなんて。
あの頃はただ、がむしゃらに頑張ってたからな。


「俺はお前に救われた」