「あの時、辞めた事、ちょっと後悔してるんだよね…」

「…」

「バカみたいだよね…逃げるなんて…」

「逃げる?」

「うん」


ピーッ


グランドに目をやると、片付けが始まってた。

「あ、終わったみたい!」

「何から逃げたんだ?」

「…」

お互い無言が続いた。

何やってんだろ私…
何で池田なんか、先生なんかに話してんだろ…
笑われるがオチなのに…

「おい」

「怪我…足の怪我から」