「じゃあ、私帰るね。バイトあるし」

「は?今日は休んだら?

また倒れたら俺が学校サボった意味ないだろ!」

「あ、じゃあ学校行く途中だったんだ」


「………あぁ」



無表情だけど少し機嫌悪そうにしている早瀬君に私は


「ごめん、でもバイト休めなくて」


そう言って部屋を後にした


「お嬢様でもバイトすんのかよ」



ボソッと早瀬君が言ったのが聞こえたけど

憧れの人の側にもう少しいたかったけど



それでもバイトに行かなきゃ行けない



それが私が選んだ道だから