「良かったら、看護師目指せば?別にお前家なら継いだりする必要ねーだろ?」


『え?うん。だけど看護師?私が?』


「そしたら家で働けるじゃん」


恥ずかしそうに言う早瀬君を見て私も何故か赤くなった


「家大学病院だけどさ、それは弟にでも譲って俺は開業するよ」


『開業?なんの病院?』

「……小児科」


『小児科?意外だね』


「…うるせーよ」


『じゃあ私も早瀬君の小児科で働きたい!』


「当たり前だし。てか看護師になんの?」


あ……なんかいつの間にかそうなっちゃってる笑。


でも素敵かも!


『なるなる!早瀬君の専属ね!』


「つーか、意味わかってる?」


『……え?』


「今の……プロポーズだからな!」


コツンと私の頭を揺らしながら照れくさそうに言った


てか、



プロポーズ?


そんなの



『知ってるよ!断るわけないじゃん』



そう言うと早瀬君はフッと笑った



本当にそうなったらいいね!


そしていつか子供ができたら私達の物語を話してあげたい


二人でホストだった事や早瀬君の親友も恋人も全部私だったって事も。



ホストしてた時の写真はずっとリビングにでも飾って置こう


そう思いながら私は早瀬君にキスをした







おわり