結局屋上まで連れ出され一時間目は出られそうもなかった


「なぁ、花月」


『……ん~?』


「やっぱ俺ホスト辞めるわ」


『わたしも』


そう言うと早瀬君はちょっと間の抜けた顔をした

『意外だった?実はさ、お父さんが学費払ってくれたんだよね、会社順調でさ』


「そ、そうか。なんだよ!修羅場んなるかと思った」


なんだか張ってた糸が緩んだみたいに早瀬君は座り込んだ


『ごめんね、でもおいつきたかったなぁ早瀬君を抜いて私がナンバーワンホストになる予定だったのに』


「いや無理だろ?俺スゲーイケメンだし」


ハハッ


本気で思ってる顔してるよ


「そんでさ、うちの大学に医学部あんだろ?そこ受けて医者目指すは」


『うん。凄いね!私は...どうしよう』


実際何にも考えてなかったなぁ


てゆうか、卒業できるかも微妙だったし!


学費稼ぐのでいっぱいでさぁ