「イヤ、今日は休みだったからさ、イタズラで変装して見に来たんだよ!」
私がそう言うと、早瀬君は目を丸くして私を見た
「何言ってんだよ………橘」
え?橘?
・・・・って
エエッッ!
早瀬君は私をホストのカズキじゃなくクラスメイトの橘花月だって気付いてくれてたの?
勘違いしていた私は必死に誤魔化した
「あぁ、うん。ちょっと早瀬君のホスト姿を見たくて…さ」
相変わらず厳しい言い訳です↓↓↓
「なんか変だな?さっきと言ってる事が違うし」
疑いの目で見る早瀬君
「あの、だからね!恥ずかしいじゃん早瀬君を見に来たなんてさ、だから最初は何とか誤魔化そうと……嘘を」
「そっそうか。でも来るなよな!」
早瀬君は照れくさそうにしながら言った
やっぱり早瀬君は……私の事...
シュウヤのせいですっかり乙女モード前回の私は早瀬君の前で普通に振る舞うのはもう無理だった
「ごめん。でも早瀬君に会いたかったから」
なんて普段なら絶対、口が裂けても言えないようなセリフを言ってしまった
それを聞いた早瀬君もなんだかいつもと違う感じで...
二人の間には上手く言えないけど、とにかくいつもと違う感じの空気が流れていた