「いや・・・邪魔されたから
つい睨んじゃって・・・悪かった!!」

怯えた目で見てくる女の子を見ると
一気に罪悪感が襲ってきて
反射的に謝った。

「ははっ!!」
「なに笑ってんだよ」

女の子がいきなり笑いだした。
つぅーか・・・女に笑われるとか
俺のプライドが許さねぇ。

「ごめんなさい!!外見だけ見てたら
怖そうなのに喋ったらそうでもないから」

そうでもない、って・・・
なかなかキツイな。

「ってか、人を外見だけで判断すんなよ」
「確かに。ごめんなさい。」

俺と話すとき終始顔が赤い女の子が
すげぇ可愛く見えた。

「さっきから謝りすぎだろ。
名前は??」
「はは♪城田柚子」

しろたゆず・・・。
そう名乗った子。
ホントに柚子のように小さくて
可愛らしい子だった。

「そっちは・・・
白鳥眞波くん・・・だよね?」
「なんで知ってんの」
「なにいってんの?スゴイ有名だし・・・
そお~んなに赤い髪君しかいないんだから」

俺は苦笑いするしかなかった。