「今さ、理輝の部屋に春妃がいるんだ。
どういうことなんだ?」


佐々木さんは困った顔をしていた。


「理輝は、まだ中学生だし…
春妃は何を考えてんだろ。
自分も今が大事な時なのに。
ふたりとも軽率すぎる、
麻妃はどうなったんだ!?」


「私もよくは・・・・
春妃さまが最近よくいらっしゃるなと
おもっていたのですが
昨日も私にはおじゃましましたって
かえっていかれたんですよ。」


「佐々木さんの目を逃れて
また戻ってきたんだな。
恐ろしいことを、春妃は今何をしてんのか
わかってるんだろうか。」


イライラしてきた。


しばらくしてもう一度理輝の部屋に行ったら
春妃の姿が消えていた。


一人スヤスヤ眠る息子


夢か?


理輝の首筋についたキスマークが
現実に引き戻した。



「理輝、話があるから
おきなさい。」


理輝は俺の顔を見て一瞬凍りついた。


「洋服を着て俺の部屋にきなさい。」


「はい。」
小さい声で理輝が返事をした。