理輝は、俺のいない時は
敏夫の家で過ごすことが多かった。


春妃の妹と理輝は同じ年で



「子供が一人増えたって思えば
全然苦じゃないわよ。
気にしないで。」
叶絵はにっこり笑った。


理輝が何より楽しげで
ついつい甘えてしまっていた。


敏夫と叶絵のサポートのおかげで
俺の仕事はどんどん軌道にのって行く。


理輝もどんどん成長していった。


春妃が歌手になりたい


敏夫から相談を受けた。


「春妃、すごい歌うまいんだよ。
おとうさん聞いたことないだろ?
なんかさ、感動ってこういうこと
言うのかって思った。」

中学生になった
理輝はすっかり大人になった。


自分の中学の時にそっくりだ


敏夫が笑う。


確かに理輝はどんどん俺に似てきた。


そんなある日
春妃が会いにやってきた。