「報道陣入れるなよ。」
携帯を持った男の人が言った。


「なんで今日の納骨ばれたんだ?
・・・・・家族か?
三田さんは来ないんだろ?
あいつらも来たっていい絵なんて
とれないのに、バカだよな。
・・・・・よろしく・・・
あと一時間もしたら家族が来るから」



電話を切って
その人は大きなためいきをついた。



私に気づいてる様子もなく
街並みを見つめている。


その人の後ろ姿は疲れているようだった。




いきなりその人は鼻歌を歌いだした。



 HARUHIの歌?


そして私はその人が
音楽プロデューサで
HARUHIの詩に曲をつけていた
音楽プロデューサの

坂本 大賀 だった。



 うわ・・・・・
 すごい・・・・


見てはいけないものを
見た気がして息をひそめた。