理輝の冷たい目を
必死に読み取ろうと努力した。


理輝はあまのじゃくなとこあるから



さっきの言葉を
信じたくない別の私が
最後の奇跡にかけた。



「さびしかったんだよ。
今日納骨するって・・・・・
春妃にまた遠くに行かれるようで・・・
だから誰かと一緒にいたかったんだ。
だけどおまえはいてくれなかった。
一人でいたくなかったんだ。」



最後の奇跡も叶わない言葉



「うちの一人相撲なんだ・・・・
別に誰でもよかったんだね。
ウフフ…そーだよね、
こんな田舎者が本気で…なんかバカだね~」



理輝の部屋を出る時
涙が一筋流れ落ちた。


これが現実か・・・・・
胸が痛くて痛くて・・・・
このまま壊れたままに
なるんじゃないか不安になった。


理輝の家を飛び出して
一人になれる場所を探したけど
知ってるところは
理輝の秘密の場所しかなかった。