私はきっとあそこだって
わかっていた。


どうして気づいてあげられなかったんだろう。


あの時、あの場所を
私だけに教えてくれたのは
もしかしたら救いを
求めていたのかもしれない。



「バカね!林檎!!
理輝はうちに助けを求めてたんだ。」


私は地下鉄に飛び乗り
学校への道を走り
それから坂道を駆け上がった。


霊園に入る時、一瞬ためらったけど
懐中電灯をリュックから二つ出して
理輝と歩いた道を探りながら
歩くけど…やっぱり怖くて足がすくむ。



よっぽど
まーくんとつよピーに連絡を
しようかと
番号を書いたメモを取り出して
迷ったけど


私だけに教えてくれた
秘密の場所には
やっぱり私がいかないと……



恐ろしい暗闇・・・・・
田舎の夜も怖いけど
ここは墓もあるせいか・・・・
恐ろしさが倍増する。